「雪女」の感想
雪女
ゆきおんな

小泉八雲

分量:約9
書き出し:武蔵の国のある村に茂作、巳之吉と云う二人の木こりがいた。この話のあった時分には、茂作は老人であった。そして、彼の年季奉公人であった巳之吉は、十八の少年であった。毎日、彼等は村から約二里離れた森へ一緒に出かけた。その森へ行く道に、越さねばならない大きな河がある。そして、渡し船がある。渡しのある処にたびたび、橋が架けられたが、その橋は洪水のあるたびごとに流された。河の溢れる時には、普通の橋では、その急...
更新日: 2024/10/24
b72b06bf70b1さんの感想

美男美女を浮かべて読んだ。 最後は切ないけど、愛してしまっていたから殺さなかったのかな。

更新日: 2023/06/11
9e9f2fed6bfeさんの感想

ものさびしく 妖怪らしいお話

更新日: 2022/04/27
cdd6f53e9284さんの感想

無駄なものを悉く削ぎ落としたスタンダードな物語に、一言居士の馬鹿げたコメントなど、入る余地のあるわけがない。 よく考えたまえ、諸君? われら愚民が為しうる優れた物語にアプローチする方法といえば、それはただひとつ、忠実な模倣しか許されてないのではないか、ん? 「ない」が、ひとつ多くはなかったか気掛かりだが。 しかし、ただの模倣では芸がないので、ここはわが地元大石田に伝わる山形弁バージョンでいってみよう。 ふんぶきで、ふんぶきで、目もあてらんね吹雪の晩であっだど。 ある一軒の家さ、 「こんばんわ、こんばんわ、あの、旅の女だげんど、今晩ひと晩、泊めていただけねべが」 その家の親爺、開けてみたらば、あんりゃあ、若い女さ立っていだげずも、ほうして見っど、顔つきあんまり赤味もさしていね、若い元気のねえ女だっけど。 「ああ、泊めだて、これ費用にもなんねな」 その家の親爺は欲深ぐて、 「あのな、せっかくだげんど、おらえ〈家〉に病人いるもんだで、泊めらんねなよ」なて、 「ほだったべか」 「あの、隣の家さ行って頼んでみてごんざえや」 なて言うもんだがら、こんど隣の家さ、とことこ、とことこ行って、ちょぇっと離っだ家さ行って、 「こんばんわ、こんばんわ」言うたと。 「はいはい」 なて、じさま出て来たげずも。 「あの、旅のもんだげんど、今晩ひと晩泊めていただがんねべが」 「いやいや、こんな吹くに、お前さ一人で大変であったべ。まんずまんず雪入んねばりもえがんべがら、おらえ〈家〉さ泊まってごんざえ」 こころええぐ、そのじんつぁ泊めで呉っじゃけずも。 ばんつぁもいでなぁ、 「食うもの、みな食って、食い終わってはあ、何もねえげんどもよ、ちいっと温まって休むどええごで」 それを聞いた娘は 「おしょうしな」 ていいながら、ありがたいんだが、ぽたぽたて涙さ流しながら、喜んでいたけずも。 「ほんじゃまず、布団さ入って休んで呉ろはあ、まんず」 なて、家さ入って貰っただけでも、えがっだもんだがら、娘は床の中さ入って寝たずも。 次の日になったらば、じいさん、ばあさん起きてみたらば、いや、吹雪はピタリと止んでよ、青空も出てきて、 「今日は、いい天気になんな、こりゃあ。娘さんよ、まず起きやい、ご飯も出っどこだし、起きやい。起きておくやい」 て言ったげんども、返事もない。 「はて、奇態なもんだな、こりゃあ」 なでいだらば、布団、ぽこっとなっていっけんども、大きい音で呼ばっけんども、返事しね。 「悪れげんどもなあ」 て、ひょいっとめぐってみだら、娘さはいねし、寝た布団がぐちゃぐちゃ濡っでだばりで、娘いねもんだげど、そいつが雪女郎ていうもんでな。 それから、隣の泊めて呉ね家では、貧乏になって、かっちゃまえになってはあ、その家では、親爺が病気になるはぁ、その家は、ずっと病人絶えねでしまって、こっちの、泊めて呉っじゃ家のじんちゃとばんちゃは、安泰に夫婦して福しくなって、いいあんばいに暮らしたけど。 ほして、雪女郎ているのは、あっちこっち廻って、人の気持ちを試して歩くもんだけど。 どんびんと。

更新日: 2021/11/09
19双之川喜41さんの感想

 約束を守らないことで 世界に名を馳せた 某国にも 類似の民話があるか ないか知らないけど 約束は大事だよ ということを 代々 伝えて行こうとする 決意が 滲み出ている 民話のようにも思う。10人の 子を産んでも 容色の 衰えを見せない お雪が 輝いた白い霧となって 屋根の棟木の方に のぼり 煙出しの穴を通り 震えながら 出て行く場面は とくに美しいと感じた。 

更新日: 2020/03/11
86907b788e63さんの感想

よく知っている雪女の話し。でも、最後が何か違う感じがする…。

更新日: 2019/11/26
六花亭四号さんの感想

雪女が勝手に出てきて勝手に人を不幸(?)にするちょっと理不尽な話ともとれる。まあ男は雪女と別れた後幸せになったかもしれないけれど。 「鶴の恩返し」は恩返しという目的があったが、雪女は自分の招待を誰かにばらされないよう監視するために主人公の前に現れたのかもしれない。

更新日: 2017/09/25
35d0ebca9976さんの感想

まあまあです☺

更新日: 2017/08/05
f65590a156d0さんの感想

本来殺してしまうはずの所を殺さず、儚く消えていく雪女の愛の重さが素敵だと思った。子供を残して消えているのが巳之吉を精神的に束縛しているようでそこがまた良い。

更新日: 2016/12/15
9dacda7bad05さんの感想

魔物に魅入られた上、約束を反故にしたというのに、子を与えられ何の害もなかったという稀有な例。きっと雪女も巳之吉に一目惚れだったんでしょう。

更新日: 2016/10/13
34c05db53696さんの感想

文章が、翻訳的であまり装飾的な文章がない。 情景が、わかりにくい。 予備知識で、話を膨らませてしまう感じである