「相対性理論」の感想
相対性理論
そうたいせいりろん

アインシュタインアルベルト

分量:約33
書き出し:(一九一一年一月一六日チューリッヒの自然科学会席上の講義)「相対性理論」と名づけられる理論が倚りかかっている大黒柱はいわゆる相対性理論です。私はまず相対性原理とは何であるかを明らかにしておこうと思います。私たちは二人の物理学者を考えてみましょう。この二人の物理学者はどんな物理器械をも用意しています。そして各々一つの実験室をもっています。一人の物理学者の実験室はどこか普通の場所にあるとし、もう一人の...
更新日: 2018/05/06
くろあしまるさんの感想

まさかアインシュタインも石原純も、ここで説明している「特殊相対論」が、世界中のGPSの時間補正に使われるようになっているとは予想だにしていなかったでしょう。 未来の現実は、科学者の想像力を凌駕したというわけです。 ここでは触れていない「一般相対論」もGPSの時間補正に使われています。 残念ながら、ニュウトンの古典力学とマックスウェルの電磁場の力学の不整合に気づいたことをきっかけに、相対性理論を導くドラマチックな経緯は省略されています。 再び学生時代に戻って、アインシュタインが最初に発表した相対性理論の英訳論文を読んでみたくなりました。