「五重塔」の感想
五重塔
ごじゅうのとう
初出:「国会新聞」1891(明治24)年11月~1892(明治25)年4月

幸田露伴

分量:約174
書き出し:其一木理《もくめ》美《うるわ》しき槻胴《けやきどう》、縁にはわざと赤樫《あかがし》を用いたる岩畳作りの長火鉢《ながひばち》に対《むか》いて話し敵《がたき》もなくただ一人、少しは淋《さび》しそうに坐《すわ》り居る三十前後の女、男のように立派な眉《まゆ》をいつ掃《はら》いしか剃《そ》ったる痕《あと》の青々と、見る眼も覚《さ》むべき雨後の山の色をとどめて翠《みどり》の匂《にお》いひとしお床しく、鼻筋つん...
更新日: 2025/01/16
65c8aadc88adさんの感想

双喜 俺が やるんだと 意固地に 言い張るから 周りの ものは そんな 無謀の ことは やめておけと 情理を 尽くして 説得に 努めるけど なんの ききめも ない。その 意固地な ふてぶてしい 態度が大きい 様子に 職人仲間は 呆れつつも しまいには 協力するようになるのが 読み手としては 鼻につんとくる。日本人の 職人気質が 脈々と 時を 超えて 受け 継がれている のは 今の 国力の 基礎を 成している ようにも 想った。06:09

更新日: 2024/09/12
855e3e2e9261さんの感想

めっちゃおもしろかった!最後まで目が離せない展開だった 皆が皆に譲れないものがあって、でも相手のためを考えたり、信じたりする、その眩しさに感動した 人情ってこういうことを言うんだね

更新日: 2020/12/05
h2moo4さんの感想

氏の代表作の一つです。 大工の主人公が一世一代の仕事(五重塔)に取り組みます。 構成としては仕事をもらうまで、建立が始まってから、に分かれます。 大工のライバルと寺の上人とのやり取りに面白味があり、この辺りが見所でしょうか。 所々、人物の心情が掴み辛かった為、もう少し心理描写が欲しいと思いました。