「黒船来航」の感想
黒船来航
くろふねらいこう
初出:「新しい世界」1953(昭和28)年7月号

服部之総

分量:約6
書き出し:中国制覇の足がかり阿片《あへん》戦争(一八四〇—四二)で中国が開国した後は極東の一角日本を開けばこれで旧文明国を資本主義世界に開放する事業が完成するわけである。だから南京《ナンキン》条約で、この次は日本の番だということはイギリスを先頭とする資本主義列強の常識であったばかりではなく、日本にとっても常識であった。しかもその客がどんな客人であるかはインドや中国を開国させた実績にてらして日本の愛国者にはよ...
更新日: 2024/04/15
19双之川喜41さんの感想

 大平の 眠りを 覚ます 蒸気船は 石炭を 燃料としていた。黒船は いわば 燃料の 補給基地を 探りに 来朝した とも 見立てることができ 小笠原辺りに 基地建設の 腹案も あったようだ。帆船であれば 風が 動力原だけれど 蒸気船は そうは いかない。歴史は エネルギーの 歴史でもあると 感じた。

更新日: 2023/12/05
cbeb8d424306さんの感想

アヘン戦争時散々痛め付けられた中国が今日の繁栄を誰が予想しただろうか。これは奇跡に価する。今もダイナミックに世界が大変革に突入しており、このドラマの展開に世界が左右されるほどの地殻変動を感じます。勝者と敗者が逆転または拮抗あるいは共存の時代が訪れるかもしれない、この壮大な叙事詩が読める幸運を感じつつ。