「初夢」の感想
初夢
はつゆめ
初出:「ホトトギス 第四巻第四号」1901(明治34)年1月31日

正岡子規

分量:約13
書き出し:(座敷の真中に高脚の雑煮膳が三つ四つ据えてある。自分は袴羽織で上座の膳に着く。)「こんなに揃って雑煮を食うのは何年振りですかなア、実に愉快だ、ハハー松山流白味噌汁の雑煮ですな。旨《うま》い、実に旨い、雑煮がこんなに旨かったことは今までない。も一つ食いましょう。」「羽織の紋がちっと大き過ぎたようじゃなア。」「何に大きいことはない。五つ紋の羽織なんか始めて着たのだ。紋の大きいのは結構だ。(自分は嬉しい...
更新日: 2025/10/17
艚埜臚羇1941さんの感想

  腰 背 足が 痛む。身動き できない。架空の 年始回りである。うきうきした 新年 初頭の 空気を 乱さないように おどけた 軽みで 筆を 走らす。薩摩下駄を 履いて 人力車に 乗り 徊礼に 出掛ける。場を 乱さないように おどけて 見せる。落差の 大きさに わたしの 胸も痛む。