「蘭学事始再版序」の感想
蘭学事始再版序
らんがくことはじめさいはんのじょ
初出:「蘭學事始」林茂香、1890(明治23)年4月8日

福沢諭吉

分量:約4
書き出し:蘭学事始の原稿は素《もと》より杉田家に存して一本を秘蔵せしに、安政二年江戸大地震の火災に焼失して、医友又門下生の中にも曾《かつ》て之《これ》を謄写《とうしゃ》せし者なく、千載の遺憾として唯《ただ》不幸を嘆ずるのみなりしが、旧幕府の末年に神田孝平氏が府下本郷通を散歩の折節《おりふし》、偶《たまた》ま聖堂裏の露店に最《い》と古びたる写本のあるを認め、手に取りて見れば紛《まぎ》れもなき蘭学事始にして、然...
更新日: 2020/08/12
19双之川喜41さんの感想

 ターフルアナトミアに 立ち向かうのは ろ-舵のない船で 大海に 乗り出すようなものであったと言う。その 翻訳--元原稿は 江戸の大地震で焼失したけど 府下の本郷で 偶然発見された。筆写では いかにも 効率が悪いので 諭吉の支援もあり 再版された。短い文章であるけど 胸に迫るものがある。