「すみだ川」の感想
すみだ川
すみだがわ
初出:「新小説 第14年第12巻」1909(明治42)年12月

永井荷風

分量:約135
書き出し:一俳諧師《はいかいし》松風庵蘿月《しようふうあんらげつ》は今戸《いまど》で常磐津《ときはづ》の師匠《しゝやう》をしてゐる実《じつ》の妹《いもうと》をば今年は盂蘭盆《うらぼん》にもたづねずにしまつたので毎日その事のみ気にしてゐる。然《しか》し日盛《ひざか》りの暑さにはさすがに家《うち》を出かねて夕方《ゆふかた》になるのを待つ。夕方《ゆふかた》になると竹垣《たけがき》に朝顔のからんだ勝手口で行水《ぎや...
更新日: 2022/12/28
4b0e03c3248fさんの感想

学校を出て出世するよりも役者稼業で遊び暮らしたほうが良い。そういう人が多いほうが世の中おもしろい。すみだ川の四季を描いて明治末の風景と習俗を今に伝える好短編。