「源氏物語」の感想
源氏物語
げんじものがたり

35 若菜(下)

35 わかな(げ)

紫式部

分量:約155
書き出し:二ごころたれ先《ま》づもちてさびしくも悲しき世をば作り初《そ》めけん(晶子)小侍従が書いて来たことは道理に違いないがまた露骨なひどい言葉だとも衛門督《えもんのかみ》には思われた。しかももう浅薄な女房などの口先だけの言葉で心が慰められるものとは思われないのである。こんな人を中へ置かずに一言でも直接恋しい方と問答のできることは望めないのであろうかと苦しんでいた。限りない尊敬の念を持っている六条院に穢辱...
更新日: 2015/12/10
09141179c456さんの感想

なんとも女三宮がかわいそうな話。語り手が語っているところははたして真実なのか、あまりにも入れ込むところがあるように思った。個人的には最愛の人の愛する人を殺そうにも殺しきれない六条御息所に、切なさを感じる