熱中症かな?
偉い作家先生の作品だと、どんな短編でも、読者の側が作品の意味を文学的に解釈しなければならぬという先入観というか脅迫観念を持っている。そうでなければ、我々はセンスのない読者というレッテルを貼られてしまう。ピカソの絵を見て「子供の落書き」と言うようなものだ!テストでは0点だ。さて作品の感想だが、岡辛かの子というブランドを知らなかったら、単なる作文という印象が強い。もっとも作文の中では上級だとは思う。「・・・まろぶ汗の玉・・・」「百合が狂人の眼のようにあかみ走って・・・」。真夏日を表現するには大変良くできました!
真夏の茹だる様な暑さが文面からよく伝わってきて、これが電子書籍ではなく紙の本ならページから野郎共の汗が滲んでくるのではないかというほど暑いお話でした。