「源氏物語」の感想
源氏物語
げんじものがたり

55 手習

55 てならい

紫式部

分量:約112
書き出し:ほど近き法《のり》の御山《みやま》をたのみたる女郎花《をみなへし》かと見ゆるなりけれ(晶子)そのころ比叡《ひえ》の横川《よかわ》に某僧都《なにがしそうず》といって人格の高い僧があった。八十を越えた母と五十くらいの妹を持っていた。この親子の尼君が昔かけた願果たしに大和《やまと》の初瀬《はせ》へ参詣《さんけい》した。僧都は親しくてよい弟子《でし》としている阿闍梨《あじゃり》を付き添わせてやったのであっ...
更新日: 2024/04/09
19双之川喜41さんの感想

 亡くなったと 思われていた 浮舟は 意外にも 生き残っており 当分の間 小野で 穏やかな 日々を 送るけど お節介やきの 消息を 知らない 人々の 介入により 再び 他の 男性と 結婚させられそうな 羽目になり そのことを 嫌った 浮舟は 意を決して 出家の道を 選んでしまう。しかしながら 時おり ほそぼそと 聞こえて来る 薫の消息に 心が 揺れ動いたり することも あったりした。心持ちの 映しかたが 丁寧だと 想った。