薫は 捜し求めていた 浮き舟が 生きていることを ようやく 知るに 至った。軒(のき)の間から 見える 山の 傾斜(けいしゃ)の道を 薫の 使者達(ししゃたち)の 沢山の 松明(たいまつ)が 下りて来るのを 望みみていた 浮き舟は しってか しらずか 阿弥陀(あみだぶつ)を 讃仰(さんごう)して 気持ちを 鎮めていた。薫が 浮き舟に 迎えを 遣(つかわ)したのに 対して さほど 意固地(いこじ)に 再会を 拒んだ 心持ちは なにほどの ことで あったろうか。式部は 読み手に 判断を 委ね この壮大な 物語の 幕を 閉じる。たくらみを 秘めた しみじみとした 余韻(よいん)の のこしかたと 想った。
これで終わりか?分かりづらい所が多く、途中飛ばしながら読んだ。最新訳で読みなおしたいな。
読了! 長かった(笑) この作品を別の著者の訳、原文を含めて、併せて五回読み返した作家もいるそうな。