「国際聯盟とは如何なものか」の感想
国際聯盟とは如何なものか
こくさいれんめいとはどんなものか
初出:「実業之日本 二八巻四号」実業之日本社、1925(大正14)年2月15日

新渡戸稲造

分量:約15
書き出し:国際聯盟とその加盟国国際聯盟というものに就ては分ったようで分らぬものが多い。英国は聯盟を創設する当時、あれほど熱心に主張した国でありながら、同国人中にはいまだにその性質を充分に理解せぬものが多い。国際聯盟の本場ともいうべき瑞西《スイッツル》のジュネーヴに於てさえもこれを知らぬものが多いのであるから、日本では分ったようで分らぬものの多いのは不思議でない。国際聯盟とは英語のリーグ・オブ・ネーションスま...
更新日: 2019/02/28
ハルチロさんの感想

個人的には、すごく面白い「国際連盟」のガイドブックでずが、こちらの方面に興味のない方には、単なる説明書にしか感じられないかもしれません。本書の著者は、実際に国際連盟事務局次長を7年勤められております。故に、「国際連盟」のガイドブックとして、本書ほど確かなものはない、と言えましょう。本書の概略は、「国際連盟」の設立に関する記述と、「国際連盟」の組織説明からなっています。簡単にして簡潔な説明の中から、当時の世界情勢等が読み取れて、興味深い作品です。