「間引菜」の感想
間引菜
まびきな

泉鏡花

分量:約63
書き出し:わびしさ……侘《わび》しいと言《い》ふは、寂《さび》しさも通越《とほりこ》し、心細《こゝろぼそ》さもあきらめ氣味《ぎみ》の、げつそりと身《み》にしむ思《おもひ》の、大方《おほかた》、かうした時《とき》の事《こと》であらう。——まだ、四谷《よつや》見《み》つけの二夜《ふたよ》の露宿《ろじゆく》から歸《かへ》つたばかり……三日《みつか》の午後《ごご》の大雨《おほあめ》に、骨《ほね》までぐしよ濡《ぬ》れ...
更新日: 2022/04/01
19双之川喜41さんの感想

 大きな災害の後の 街の有様を 活写している。 『立退所』というのは 今で言う避難所のことらしい。 井戸に毒を投げ込んだり  埒もない 流言飛語 が飛び交ったり  鼬(イタチ)は肩車をして人間に化ける など 結構 興味深いと感じた。