「民族優勢説の危険」の感想
民族優勢説の危険
みんぞくゆうせいせつのきけん
初出:「東西相触れて」1928(昭和3)年10月29日

新渡戸稲造

分量:約5
書き出し:右に述べた歴史の長短と聯想されて起る問題は大和《やまと》民族の立場である。我々が新聞や演説に常に天孫民族ということを聞くは、あたかも排外的米人がアングロ・サクソン民族とかノールディックとかを振りまわすように、耳ざわりとなるほど多いのである。果して大和民族という純粋な民族があったかすら未だ判然せぬ。かく呼《よ》び做《な》す如き民族は政治上の目的のために作った一種の仮装談《かそうだん》であるならば、そ...
更新日: 2015/09/09
50779b7593f3さんの感想

一つの時代の雰囲気を、後の時代に文章から感じとるのがなかなか難しい。これからは書かれた年代も意識するようにしたい。