「ソクラテス」の感想
ソクラテス
ソクラテス
初出:「中学世界 一四巻一号」博文館、1911(明治44)年1月1日

新渡戸稲造

分量:約11
書き出し:一ソクラテスに依りて懐疑を解く私は十五、六歳の学生時代から、世の中のことに就て思い悩んでいた。たとえば、自分では正しいと思ってすることも、相手の気に障って、予想外の怒りや恨《うら》みを受けることもあるために、これからは、一体|如何《いか》なる心掛けで人生を送ったら好《い》いものかということに考え及ぶと、疑惑が百出して、何時《いつ》も何時《いつ》もその解決に苦《くるし》んだ。然《しか》るに、その後、...
更新日: 2020/06/07
いちにいさんの感想

青空文庫の設定を変えてみた。ジャンル毎に分類されるのは良いことだ。西洋哲学を開いたら、「ソクラテス」とある。こんな作品が眠っていたとは知らなかった。新渡戸氏くらいの大物もソクラテスを読み自戒する。素敵な話だ。