教訓を 得やすい筋立てではある。 龍雄の 心持ちは 念入りに書き込まれているわけではないので 戸惑う。 いろんな仕事を 渡り歩く若者は ある種の 限界状況に 放り込まれると 覚醒したりするのかもしれないと思った。
乱暴者だけど涙もろくて優しいところもあるなんて、まるでジャイアンのようなたつお少年。 故郷に帰りたい、『友達』に会いたいって書いてあったけど、その『友達』はたつお君のことを恐れてるなんて、たつお君ってばほんとにジャイアン。 でも優しい所もあることを知ってくれているおじいちゃんがいて救いかなと思ったけど、結局そのおじいちゃんも、親も周りの人も、自分がここに居ないほうが良いんだなと悟ったのかな、なんかかわいそうなジャイアン。 故郷には帰らなかったとあったけど、自分から希望を出した(と言うより、希望を言わなきゃいけなかった状況だったね。)船乗りの仕事で幸せに過ごしていてほしいなと思いました。
知らない場所、やりたくないこと、それでは自分というものはない。 知らない場所、やりたいこと、それなら自分というものはある。 それがあることが大事だったのかなと思った。
人生自分のやりたいことを見つけそれで生計をたてることができる人は幸せ者です。またやりたいことなら、辛くても我慢出来るんだよね。
親の言いなりに奉公に行くのは絶対だったこの時代。 あえてそれを破るこの話を書いたことに意味があるのかな。 でも海に出て幸せになったかどうかを書いていないのは、その選択が正しいのか、正しくないのかを考えさせる事にしているのではないか。 でも幸せになっていて欲しいかな。
なんであれ、好きな事をするのが一番。
親は子供の運命をかってに決めるのではなく、子供が行きたい道を行かせるべきなのだということを考えらせられる作品です。童話ですが、大人にもおすすめだと思いました。
ふかーく読んでも さらっと読んでも 各々面白いと思いました。
短いけれど深い話。キャラクターの気持ちは詳しく書かれないが、背景を想像するとぐっとくる。童話の形式だけれど内容は文学的だと感じた。未明がもっと好きになった。
作者としてはつまらない方だつた。