「善いことをした喜び」の感想
善いことをした喜び
よいことをしたよろこび
初出:「童話」1921(大正10)年1月

小川未明

分量:約10
書き出し:さよ子《こ》は、叔母《おば》さんからもらったおあしを大事《だいじ》に、赤《あか》い毛糸《けいと》で編《あ》んだ財布《さいふ》の中《なか》に入《い》れてしまっておきました。秋《あき》のお祭《まつ》りがきたら、それでなにか好《す》きなものを買《か》おうと思《おも》っていました。もとよりたくさんのお金《かね》ではなかったのです。けれど、さよ子《こ》はそれを楽《たの》しみにして、ときどき机《つくえ》のひき...
更新日: 2016/07/08
3abbd348611aさんの感想

ケチな人間はイヤですね。ましてや老人、そんなに貯めてもあの世に持って行く事が出来ないのに....可哀想ですね。

更新日: 2016/05/07
芦屋のまーちゃんさんの感想

小川未明氏は比較論者。 隣人愛と利己主義を比較した例。 乞食に恵む行為が善行かどうか?は、あまり問題ではない。 一応、善いことをした、となっている。しかし、それ以上に喜びの方が重要なのだ。みかえりはない。ケチな婆さんの方は結局財産を無くしてしまう。しかし、婆さんのどこが悪行なのか?熊本に募金しない輩は果してどれくらいの罪になるのか? 乞食は何故労働しないのか?乞食の労働は物乞いなのか? 実は乞食の家は、なけなしの少女の家よりも裕福だったという不条理を私だったら付け足す。