「煙突と柳」の感想
煙突と柳
えんとつとやなぎ
初出:「芸術自由教育」1921(大正10)年3月

小川未明

分量:約13
書き出し:冬《ふゆ》の晴《は》れた日《ひ》のことであります。太陽《たいよう》は、いつになく機嫌《きげん》のいい顔《かお》を見《み》せました。下界《げかい》のどんなものでも、太陽《たいよう》のこの機嫌《きげん》のいい顔《かお》を見《み》たものは、みんな、気持《きも》ちがはればれとして喜《よろこ》ばないものはなかったのであります。太陽《たいよう》は、だれに対《たい》しても差別《さべつ》なく、いつでも、喜《よろこ...
更新日: 2016/06/19
芦屋のまーちゃんさんの感想

太陽さんも難問をつきつけられたものだなぁ~ 人間の世界は、往々にして、善悪がはっきりしているものだ。 煙突が善であれば柳は悪だ。 柳が善なら煙突は悪でなければならない。 ところが、煙突も柳も善なのだ。 煙突は一年中冬を願う。 柳は少年を思い暖かい夏を願う。 結局、悩んだところ、 春夏秋冬が一番平等なのだ!!! 日本で生きるのは難しいことなんだ!