「二つの運命」の感想
二つの運命
ふたつのうんめい

小川未明

分量:約9
書き出し:風《かぜ》の出《で》そうな空模様《そらもよう》の日《ひ》でありました。一ぴきのせみが、小《ちい》さなこちょうに出《で》あいました。「なんだか怖《おそ》ろしいような空模様《そらもよう》ですね。今夜《こんや》はあれるかもしれません。早《はや》く家《うち》へ帰《かえ》りましょう。」と、せみはいいました。正直《しょうじき》なこちょうは、空《そら》を見上《みあ》げて、「ほんとうに暗《くら》くなりました。あん...
更新日: 2017/10/28
ええ君さんの感想

小川未明の独特な世界観、読んでいて自分も昆虫の仲間になったような気分になります。日常から異界に行くような感覚を感じさせるのはさすが小川未明です。テーマもシンプルですが、謎めいたものに思えるのが不思議です。