「道ひらく」の感想
道ひらく
みちひらく

相馬御風

分量:約4
書き出し:この二三日真黒なシマキ雲が時々海の方から吹き上げられて来て、すさまじい突風と共に霰となつて私達を脅かす。一しきりそれが過ぎ去ると、頭の上の空の一ところがケロリと晴れた青空と日の光を見せるのであるが、すぐに又真黒な雲が吹き上げられて来る。いよ/\冬がやつて来たのだ。僅の晴間に二階の窓から山の方を見ると、すぐそこまでもう真白になつてゐる。山奥の村々はとうにもう雪に見舞はれてゐることであらう。私の庭では...
更新日: 2025/01/07
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 町の 駅を 起点として 何時かは 表日本に つうじる 鉄道の一部が 開通することになる。町は 慶びに 沸き立っている。新聞記者が 訪ねてきて 著者に 開通の 慶びを 歌ったものを 色紙に 書くように 依頼される。座談 平語を 出ていないものを 渡したと 謙遜する。南国を 北国に やや 引き寄せたような 町の 人びとと ともに 弾けた 心持ちだったに ちがいないと 感じた。06:01