火野葦平
糞尿は武器にもなる!
題こそ汚いが逆境にてどうにか生きる人間が強く書かれている。所々笑わせに来るのも良い。 焼酎の箇所は読んでいるこちらの身体にも沁み入ってくるようだった
汲み取りの仕事で苦闘する話です。 当時の汲み取りの様子や問題が描かれていて興味深かったです。 その後のゴミ問題にも通づるものを感じました。 最後は悲惨な状況でありながら、歌舞伎の見栄でもきるかのような終わり方で、憫笑を唆られました。 問題は何も解決しないですが、ベベンッと幕を閉じます。