外村繁
半世紀以上前の 妻の 乳癌の 闘病生活を 記したものであるけど なまもののように 数日間しかもたない 薬を 航空機で海外から取り寄せ 薬効のあるうちに 急いで投薬する という 治療法もあったようである。 夫は落日を眺めながら 点滴の中に 酒を 忍ばせ様という妄想にふける。