「夏と悲運」の感想
夏と悲運
なつとひうん

中原中也

分量:約2
書き出し:とど、俺としたことが、笑ひ出さずにやゐられない。思へば小学校の頃からだ。例へば夏休みも近づかうといふ暑い日に、唱歌教室で先生が、オルガン弾いてアーエーイーすると俺としたことが、笑ひ出さずにやゐられなかつた。格別、先生の口唇が、鼻腔が可笑《をか》しいといふのぢやない、起立して、先生の後《あと》から歌ふ生徒等が可笑しいといふのでもない、それどころか、俺は大体、此の世に笑ふべきものがあらうとは思つちやゐ...
更新日: 2022/10/15
19双之川喜41さんの感想

 唱歌で 先生が オルガンを 弾いて アーエーイーと 発声練習を 始めると 中原は 笑い出してしまい 先生から 廊下に 立たされた。大人に成っても 庭の木の葉を 観ると 自分の 人生が 自然とは 遊離しているように 感じ 笑い出さずには いられない という。先天的な 笑い上戸か。創作の こつか。