おじさんの うち
おじさんの うち
初出:「子どもクラブ」1948(昭和23)年2月分量:約3分
書き出し:あちらの森《もり》のほうで、ふくろうがなきました。さむい風《かぜ》がふいて、ほしのひかりはふるようです。ぼくのおじさんのうちは、もっともっと、とおいところでした。町《まち》をはなれて、どこかさびしいのはらを、でんしゃのはしる音《おと》がゴウゴウときこえます。夜《よる》がふけて、あたりがしんとしました。けれど、ぼくのおじさんのうちは、もっともっと、とおいところでした。夕日《ゆうひ》が赤《あか》く西《...