小川未明
海の向こうには今は亡き愛する人がいる。
ハーモニカ好きの兄に 召集令状が来て 兄は戦地に赴いた。 兄の大好きだった弟は 浜辺で 兄の遺したハーモニカを波にさらわれてしまうけど 何となく 兄の魂が 慰められているような気がする。 静かに格調たかく 反戦の心を秘めていると感じた。
戦争は親しい肉親を奪い、友人を奪い、悲しみしか生まないものだと、改めて感じた。