「クラリネットを吹く男」の感想
クラリネットを吹く男
クラリネットをふくおとこ
初出:「せうがく三年生」1940(昭和15)年2月

小川未明

分量:約7
書き出し:李《り》さんが、この町《まち》にすんでから、もう七、八|年《ねん》になります。いまではすっかり町《まち》の人《ひと》としたしくなって、えんりょ、へだてがなくなりました。工場《こうじょう》へつとめ、朝《あさ》出《で》かけて晩《ばん》に帰《かえ》ってきます。休《やす》みのときは、よく近所《きんじょ》の源《げん》さんのところへあそびにいきました。この二人《ふたり》は、わけて仲《なか》がよかったのです。源...
更新日: 2016/12/05
そらさんの感想

内気だった李さんが最後、源さんのお家のお菓子屋のために町を練り歩いて自慢のクラリネットを吹いているシーンに心がうっときました。戦争で敵どうしの国の2人がとても仲が良かったところに心があったかくなりました。 こんなに短いお話だけど、李さんと源さんの間の関係や時代背景や2人の住んでいる町の雰囲気、2人の人生、いろんなものが想像でき感じ取れました。 第三者の目線で見るからこそだと思います。