「産屋」の感想
産屋
うぶや

萩原朔太郎君に献ず

はぎわらさくたろうくんにけんず初出:「鐘 第四號」1917(大正6)年8月1日

芥川竜之介

分量:約2
書き出し:産屋萩原朔太郎君に獻ず芥川龍之介男は河から蘆を切つて來て、女の爲に産屋を葺いた。それから又引きかへして、前の河の岸へ行つた。さうして切りのこした蘆の中に跪いて、天照大神に、母と子との幸ひを祈つた。日がくれかかると、女は産屋を出て、蘆の中にゐる男の所へ來た。さうして「七日目に又來て下さい。その時に子どもを見せませう。」と云つた。男は一日も早く、生まれた子が見たかつた。が、女の頼みは、父らしく素直にう...
更新日: 2025/01/08
65c8aadc88adさんの感想

双喜 男は 産屋として 葦の 小屋を 女の人の ために 造りあげた。男は 女の人から 七日経ったら 来てくださいと 言われるけれど 我慢ならない ので 六日目に 葦小屋を 訪れて しまうと 赤子ならぬ 七匹の 小さな 白蛇が 生まれていた。芥川は 自分の 作品群を この 待ちきれない 男の人の ような 気持ちで ながめていると 朔太郎に 伝える。寓意に 充ちた 芥川の 童話ではあるけど 執筆に 当たっての 念入りな 推敲のすすめ なのか 熟成度を 高めろとの 助言なのか 判然と しないところに 芥川の 朔太郎に たいする 大きな 先輩としての 愛情を 感じた。04:38

更新日: 2020/03/29
51e72a7f1dc7さんの感想

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