私娼窟を くまなく 徘徊する。 売春婦と なじみになり 足しげく通う。 元祖ゴミ屋敷 孤独死の 走りである。 文才あるがゆえ 大金を 残した。 勲章も 貰った。 だからといって 真似してはいけませんと感じた。
昭和初期の墨東地区置屋的場所での女性とのやりとり。情緒あります。
古い東京、玉ノ井の情景描写が印象的だった。鬱陶しいであろう蚊の群れでさえ情緒あるものに感ぜられるとはまたさすがである。 後半のあとがき及び友人帚葉翁、そして東京の街への回顧随筆たる作後整言も素晴らしかった。
代表作になるほどの内容かな? 最後の方は全く違う作品だと思う。だいたい墨東の話じゃないし。 墨東部分は、まあまあ面白かった。形式もたぶん画期的。随筆として読むか、メタフィクション小説として読むかは… まあ、面白ければどっちでもいい。 なんか、ざんねん。