「濹東綺譚」の感想
濹東綺譚
ぼくとうきだん

永井荷風

分量:約160
書き出し:一わたくしは殆ど活動写真を見に行ったことがない。おぼろ気な記憶をたどれば、明治三十年頃でもあろう。神田|錦町《にしきちょう》に在った貸席錦輝館で、サンフランシスコ市街の光景を写したものを見たことがあった。活動写真という言葉のできたのも恐らくはその時分からであろう。それから四十余年を過ぎた今日《こんにち》では、活動という語《ことば》は既にすたれて他のものに代《かえ》られているらしいが、初めて耳にした...
更新日: 2020/11/02
19双之川喜41さんの感想

 私娼窟を くまなく 徘徊する。 売春婦と なじみになり 足しげく通う。 元祖ゴミ屋敷 孤独死の 走りである。 文才あるがゆえ 大金を 残した。 勲章も 貰った。 だからといって 真似してはいけませんと感じた。

更新日: 2018/04/13
a3235966ecb8さんの感想

昭和初期の墨東地区置屋的場所での女性とのやりとり。情緒あります。

更新日: 2017/07/31
uzuramaru119さんの感想

古い東京、玉ノ井の情景描写が印象的だった。鬱陶しいであろう蚊の群れでさえ情緒あるものに感ぜられるとはまたさすがである。 後半のあとがき及び友人帚葉翁、そして東京の街への回顧随筆たる作後整言も素晴らしかった。

更新日: 2015/06/30
80a6b5c171cbさんの感想

代表作になるほどの内容かな? 最後の方は全く違う作品だと思う。だいたい墨東の話じゃないし。 墨東部分は、まあまあ面白かった。形式もたぶん画期的。随筆として読むか、メタフィクション小説として読むかは… まあ、面白ければどっちでもいい。 なんか、ざんねん。