「峠」の感想
峠
とうげ
初出:「童話」コドモ社、1924(大正13)年4月
土田耕平
分量:約8分
書き出し:
その時、太郎さんは七つ、妹の千代子さんは五つでありました。太郎さんはお父さんに背負われ、千代子さんはお母さんに背負われていました。春三月とはいえ、峠の道は、まだきつい寒さでした。夜あけ前の四時ごろ、空にはお星さまが、きらきらと氷のようにかがやいています。山はどちらを見ても、墨を塗ったように真黒で、灯のかげ一つ見えません。お家を出てから、もう一里あまり山の中へ入って来たのであります。お父さんのさげて...
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更新日: 2020/11/02
19双之川喜41さんの感想
親子四人で 早朝からの 峠越しで 冬じまいのため 無人の 茶屋の近くで 菫の花を 見つけた事を 太郎は 覚えていたけど 妹は 忘れてしまった。 日の出前の 厳しい寒さが 伝わってくる。
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