「つじうら売りのおばあさん」の感想
つじうら売りのおばあさん
つじうらうりのおばあさん

小川未明

分量:約8
書き出し:ある日《ひ》、雪《ゆき》のはれた晩《ばん》がたでした。「きょうは、義雄《よしお》さんの家《うち》のカルタ会《かい》だ。」というので、みんなは喜《よろこ》んでいました。達夫《たつお》くんは、おとなりのかね子《こ》さんをさそって、いくことになっていました。入《い》り日《ひ》が、赤《あか》く雲《くも》をそめて西《にし》にしずみますと、雪《ゆき》のつもった山《やま》のかげがまっ黒《くろ》になって見《み》え...
更新日: 2016/02/23
2d5da82a7132さんの感想

人生の明暗。子供たちの中で、化け物のような存在の男か女かもわからないつじうら売り。でも実は寂しい背中をしたお婆さんだった。寒空の下、とぼとぼとつじうらを売るお婆さん。自分は、ぬくぬくとした明るい部屋で友人たちとご馳走やお菓子を食べ、カルタを楽しんでいた。憐れみ寂しさ申し訳無さなど、言葉に出来ない思いが落涙となってこぼれ出る。少年の、多感な時期に足を踏み入れた瞬間。読むほどに深みを憶える作品。

更新日: 2015/09/13
ae8d58eda8f5さんの感想

達夫さんは、つじうらの話は皆には話さない気がする。

更新日: 2015/09/03
b86b7f708c75さんの感想

子供達の素直な純朴さが、よく描かれていて、読み終わったあとのすがすがしさ、を味わった。

更新日: 2015/08/26
d69bdaf7f280さんの感想

カルタ会に集まる子供の姿が、冬の情景の中に息づいて浮かぶ。つじうら売りのおばあさんに接してふと落涙する、達夫の心に、瞬時に訪れた人が生きることへの思い。 その芽生えの瞬間の描写に、私はしびれました。

更新日: 2015/08/23
f3a6a9b6f48aさんの感想

つじうらって何? 占い?お菓子? ま、一見百聞に如かずってことかな