少年が 捕まえた ヤンマ蜻蛉は 知らない 祖母様の 背中に しがみついて 逃げてしまった。そのことを 言い出すことができない 少年は みすみす 背中を 見送る。祖母様は 何故 少年が 追いかけてきたのかに きずく。ヤンマと 子猫との ミスマッチをも みずみずしい 筆致で 描写していると 感じた。近頃 ヤンマの 作り物を 虫除けに 使うのが 流行りと 聞く。効き目が あるか 試してみるかな。
事情も知らずに他人を怒ってはなりませぬ と言うアフォリズムか? よかれと思ったことがかえって悪い方向に行くものだ と言うペシニズムか? 否 人間というものは結局のところ自己満足のエゴイズムだ!
おばあさんの気持ちに共感しました。いいお話でした。
何週間か前に読んだ。今更の感想文。年寄りでも六十前だろうか。今と違うだろう。孫がいるような幸せな年寄り。子供はとてもいいところの子どもに思えた。実際は着物もろくに着られていない可能性もある。だけれども、年寄りの子どもに対する丁寧な対応。それに相反する臆病というか警戒心も感じた。さすがに、家に戻ってからの命に対する愛情のようなものの考え方がすごいと思った。 歩いている老婆の様子も印象的だった。後ろについてくる子どもにきづかないようで、それが、一歩一歩大切に歩いている様子と、歩いてきた様子がかんじられる。 子どもが無邪気で幸せそうだけれど、この本を読んで「やっぱり昔はキチガイじみた人ばっかりだぅたのねぇ~」なんて思う人もいるかもしれないとおもわれるところが切ない。
この人の作品、好き。 童話ってやつだろうけど、気持ちが綺麗になる。 是非自分の子供に読み聞かせたい。