「新しい女」の感想
新しい女
あたらしいおんな
初出:「近代思想 一巻十号」1913(大正2)年7月

大杉栄

分量:約1
書き出し:新しい女大杉栄僕はいわゆる新しい女に対して、半ば同感すると同時に、また半ば反感する。いわゆる新しい女とは、征服階級の男の玩弄品たり奢侈品たる地位から、一躍し征服階級の直接の一員たらんとする女である。彼女等の自覚とは、要するにここまでの自覚に過ぎない。真に人としての自覚ではなく、征服階級の人としての自覚に過ぎない。彼女等の自覚は、自己と周囲との関係をわずかに征服階級の世界に限った自覚である。彼女等は...
更新日: 2025/04/14
a6fc2b48ada7さんの感想

出来ないというその固定観念が本当にできなくさせるのだ。人間解放の先駆者の一人にふれておきながら、実に情けない

更新日: 2022/02/25
85a6c46163baさんの感想

正直言って彼の「真に新しい女」は現実ではあり得ない。 古い男達がそれを許さないからだ。 この記事を読みながら、野田聖子と高市早苗が頭に浮かんだ。古い男の考えに対等に向き合った野田聖子は排除され、古い男にすり寄る高市早苗は採用されるのだ。 それが現実だろう。 他の方のコメントで、「政界では男女平等が成立している」という妄想が書き込まれていました。 そんなわけあるかい、まず国会議員男女比をググれと、 少なくとも高市早苗ではなく、野田聖子が総理大臣に成るのならそんな意見も理解出来るが、日本では不可能だろう、そうなる前になんらかの破滅を迎える。それこそ日本は日本ではなくなるだろうな。

更新日: 2022/01/30
decc031a3fabさんの感想

なるほど。男女同権を、社会の征服者に自分も割り込もうとするために利用しているように思える事が、イヤなんだ。 男性社会に女性として飛び込む。女性社会に男性を迎え入れる。芸能や政治の世界では行われている事だが、意外に一般社会や、また出版や言論界ではハードルが高いような気がする。 性差ではなく、自己で対峙してくれ…って大杉は、色んな意見や話を聞いてきて、見てきて思ったんだろうな。

更新日: 2022/01/14
阿波のケンさん36さんの感想

新しい女、伊藤野枝もその中の一人であろう。