まずもって、読む側がこれを「フェミニズム」に対する反論として恣意的に解釈するのは間違っている。 単に英国の欺瞞や、結婚制度そのものを批判しているに過ぎない。 有史以来無根虚に男性優位の必要性を貫いてきた社会構造の歪さ、その歪みを矯正するとしたときスタートラインの位置が同じで良いわけがない。 女性優位からスタートしなければイーブンには成らないのだ。 女性が女性の主権を主張するのであれば、男性もそうさせて貰う!と、高い位置から男性が叫ぶのであれば、これまで通りの抑圧構図と変わらない。 なのでこの記事を間違った解釈のまま真に受けてしまうと意味がない。
○○ハラスメントと言われるようになったのは、平成時代も後半に入ってから。その遥か前の大正期にハッキリ文章で「女性から見た男性のイヤな部分」を表した岩野清子氏に興味を持ったし、大杉栄と言えどコレに頭に血が上ったようなのが面白い。 ここに書いてあることを逆に女性にされたら、個人的に恰好悪いと思うし、不快になる。駄目な部分の自分も好いてくれと、自己主張の押しつけに感じるな。 男性女性間に限らず、他人との距離を縮めるのには、こちら側の図々しさや甘えはNGだって、ビジネス書レベルぐらいでしか言われていなかった気がする。令和の現在、行き過ぎたフェミニズムが揶揄されているのをたまに見るが、それは何となくでも雰囲気で抑えつけられてきた、長い積み重ねの反動の余りの現れと言えるんだろうな。