「無月物語」の感想
無月物語
むげつものがたり
初出:「オール讀物」1950(昭和25)年10月号

久生十蘭

分量:約51
書き出し:一後白河法皇の院政中、京の加茂の川原でめずらしい死罪が行われた。大宝律には、笞《ち》、杖《じょう》、徒《ず》、流《る》、死《し》と、五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり、刑をすこしでも軽くしてやることをこのうえもない功徳だとし、とりわけ死んだものは二度と生かされぬというご趣意から、大赦とか、常赦とか、さまざまな恩典をつくって特赦を行うのが例で...
更新日: 2021/07/22
阿波のケンさん36さんの感想

同時代の「雨月物語亅をもじって付けた表題であろう。この本では平安貴族も源氏物語とは違った側面を見せている。