「蛆の効用」の感想
蛆の効用
うじのこうよう
初出:「自由画稿」1935(昭和10)年2月

寺田寅彦

分量:約6
書き出し:虫の中でも人間に評判のよくないものの随一《ずいいち》は蛆《うじ》である。「蛆虫めら」というのは最高度の軽侮《けいぶ》を意味するエピセットである。これはかれらが腐肉《ふにく》や糞堆《ふんたい》をその定住の楽土《らくど》としているからであろう。形態的《けいたいてき》には蜂《はち》の子やまた蚕《かいこ》とも、それほどひどくちがって特別に先験的《せんけんてき》に憎《にく》むべく、いやしむべき素質《そしつ》...
更新日: 2024/03/19
時間旅行者さんの感想

確かに今現在も特殊な蛆虫による治療の効果が認められている… 物事は良い点、悪い点おのおの全て表裏一体をなす 排除のみを促すのは危険だ、と肝に銘じておきたい