「雪の夜の怪」の感想
雪の夜の怪
ゆきのよるのかい

田中貢太郎

分量:約10
書き出し:昼間のうちは石ばりをしたようであった寒さが、夕方からみょうにゆるんでいる日であった。私はこの比《ごろ》よく出かけて往く坂の上のカフェーで酒を飲みながら、とりとめのないことをうっとりと考えていた。「や、雪だ」「ほんとだわ」と云ういせいの良い壮《わか》い男の声と、あまったれたような女の声が絡みあうなり、入口のガラス戸が敷居の上に重い軋《きし》りをさした。「雪だわよ」今のあまったれたような声がまた聞えて...
更新日: 2024/11/30
8eb05d040692さんの感想

ちゃんと怖い話