「港の妖婦」の感想
港の妖婦
みなとのようふ

田中貢太郎

分量:約51
書き出し:※山根謙作《やまねけんさく》は三《さん》の宮《みや》の停留場を出て海岸のほうへ歩いていた。謙作がこの土地へ足を入れたのは二度目であったが、すこしもかってが判らなかった。それは十四年前、そこの汽船会社にいる先輩を尋ねて、東京から来た時に二週間ばかりいるにはいたが、すぐ支那《しな》の方へ往ってその年《ねん》まで内地に帰って来なかったので、うっすらした輪廓《りんかく》が残っているだけであった。謙作は台湾...
更新日: 2021/03/17
19双之川喜41さんの感想

 題名から 推して 色っぽい話しかと 思い込んだけど それほどのことはなく 魔術師のような人に 引っ掛かり 逃げ出そうとしても 何回も 同じ場所に 戻ってしまう筋立てに酔う。