「迷子になつた上等兵(ラヂオドラマ)」の感想
迷子になつた上等兵(ラヂオドラマ)
まいごになったじょうとうへい(ラジオドラマ)
初出:「文藝春秋 第六年第三号」1928(昭和3)年3月1日

岸田国士

分量:約19
書き出し:星野少尉臼田軍曹小西上等兵兵卒A同B同C同D荒物屋の主人その妻その娘大正二三年頃の秋ある歩兵聯隊の夜間演習が東京近在の農村を中心として行はれる。小銃の音が二三発、遠くで聞える。やがて、小砂利を蹈む七八人の靴音。星野少尉此の将校斥候の任務、わかつたね。富岡、云つて見ろ。兵卒Aはい。——星野将校斥候は、前哨中隊の前方約千五百米の……。何川だか忘れました。星野少尉蛭《ひる》川……。兵卒A蛭川沿岸を捜索し...
更新日: 2015/08/24
イリュージョン亭チェリスさんの感想

厳しい訓練中の兵士が、良く知った村に入り、民家で一息。 と、演習が終わり仲間たちは引き上げる。そして、迷子に。 戦場と日常が銃声と共に交錯する。 日常の、穏やかなこと。