「想い出」の感想
想い出
おもいで

古川緑波

分量:約5
書き出し:よき日、よき頃のはなしである。フランスの汽船会社M・Mの船が、神戸の港へ入ると、その船へ昼食を食べに行くことが出来たものだった。はじめての時は、フェリックス・ルセルという船だった。その碇泊中の船の食堂で、食べたフランス料理の味を、僕は永遠に記念したい。落着いた食堂で、純白のテーブル掛のかかったテーブルに着くと、黒ん坊のウェイターが、サーヴィスして呉れる。パンを、皿に載せないで、直《じ》かに、テーブ...
更新日: 2024/04/23
8eb05d040692さんの感想

ふとした時に思い出す味ってありますね。