「菜の花月夜」の感想
菜の花月夜
なのはなづきよ

片岡鉄兵

分量:約26
書き出し:一巨大な高原だ。どこまでも拡がる裾は菜の花で、盛り上つて、三里北の野末に、日本海が霞んで見える。淡彩の青の中に、ポッチリ泛んだのが隠岐の島だ。菜の花月夜の季節が来た。「菜の花月夜ぢやけん、今に誰かが狐に騙されるぢやろ」「助平が一番騙され易いさうぢや」「一ぺん、別嬪の狐に出会うて見たいわい」村の若い衆は農閑期の気安さに夜が更けるまで、さまよひ歩いた。日本海が大口開けて吐く靄は、月に濡れた菜の花盛りの...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 花月夜には 狐に騙されると 冗談半分だったのが 本当に 騙されたようだ。 花嫁道中を 取り違えたのを 小作人の陰謀として 罪を擦り付ける。 唐突のようでもあるけど まあ 良いかなと感じた。