03 水の巻
吉川英治
おもしろい。
「いけるところまでいってみるさ」この一文に沢庵和尚のお通に対する気持ちが見える。励ましと共に無情な世の流れ、時間の移ろいに対する諦念、哀れみ、寂しさなど。文章の素晴らしい所はこの行間にこめられた気持ちを夢想できることだと思う。ここを楽しめる限り読書は最高のエンターテイメントだ。
お通さんの切ない気持に同情してしまいます