「宮本武蔵」の感想
宮本武蔵
みやもとむさし

06 空の巻

06 そらのまき

吉川英治

分量:約628
書き出し:普賢《ふげん》一木曾路へはいると、随所にまだ雪が見られる。峠の凹《くぼ》みから、薙刀《なぎなた》なりに走っている白い閃《ひらめ》きは、駒ヶ岳の雪のヒダであり、仄紅《ほのあか》い木々の芽を透《す》かして彼方に見える白い斑《まだら》のものは、御岳《おんたけ》の肌だった。だがもう畑や往来には、浅い緑がこぼれている。季節は今、なんでも育つ盛《さか》りなのだ。踏んづけても踏んづけても、若い草は伸びずにいない...
更新日: 2017/06/12
f584e53dd3faさんの感想

昔読んだ時を思い出します。大分忘れていました。新鮮に感じます。