「宮本武蔵」の感想
宮本武蔵
みやもとむさし

07 二天の巻

07 にてんのまき

吉川英治

分量:約431
書き出し:衆口《しゅうこう》一学問は朝飯前に。昼間は、藩の時務を見たり、時には江戸城へ詰めたり、その間に、武芸の稽古《けいこ》は随時にやるとして——夜はおおかた若侍相手に、打ち寛《くつろ》いでいる忠利《ただとし》であった。「どうだな、何か近頃、おもしろい話は聞かぬか」忠利がこういい出す時は特にあらためて、無礼講とゆるされなくても、家臣たちは、「されば、こういう事がございますが……」と、いろいろな話題を持ち出...
更新日: 2023/12/03
35a45a078dfbさんの感想

武蔵、お通に 「武士の女房は、出陣にめめしゅうするものでない。笑うて送ってくれい。__これ限りかも知れぬ良人の船出とすれば、なおさらのことぞ」 お通、武蔵の船の舳に向かい、 「お心惜しみなく....。行っていらっしゃいませ」 と手をつかえていった。 この下りには目頭が熱くなりました。