05 臣道の巻
吉川英治
映画のラストシーンを見るような関羽がゆうゆうと立ち去る場面は心に残ります。 この巻きは心理戦の連続で読み続けました。それにしても剣のぶつかり合いよりもそれぞれの口から出る口上に胸が騒ぎ、心が踊る思いで堪能しました。
吉川英治の三国志は面白くて、10代の頃から10回は読み返しています。
三國志が好きなら外せない作品。
前半の山場。関羽の見せ処。しかし、謀反のくだりは冗長で退屈。 ここからは、かなり面白くなるはずだ、と思う。