吉川英治
題意は はるばる 帰って行く様を言う 。 長崎から出てきた旅商人なので 深川の 心意気 に心酔し 辰巳芸者に 何も聞かずに 150両くれてやった。 芸者の乳飲み子を 共に旅に出る寸前に 見てしまったこともあり 男は 身を引く。 金を返せとは言わないところが 奥ゆかしいと感じた。
不倫に破れた人間が自分の家族を思いだし、去っていく。その様を作者は季節が変わるとどこかに飛んでいく雁に例えたのかもしれない。