「大恩は語らず」の感想
大恩は語らず
だいおんはかたらず
初出:「文章倶樂部 第六巻第七号」1954(昭和29)年7月1日

太宰治

分量:約5
書き出し:先日、婦人公論のNさんがおいでになつて、「どうも、たいへん、つまらないお願ひで、いけませんが、」と言ひ、恩讐記といふテエマで數枚書いてくれないか、とおつしやつた。「おんしうき。恩と讐《あだ》ですか。」と私は、指先で机の上に、その恩といふ字と、讐といふ字を書いて、Nさんに問ひただした。Nさんは卒直な、さつぱりした氣象のおかたであつた。「さうです。どうも、あまりいいテエマぢや無いと、私も思ふのです。手...
更新日: 2024/02/02
8c90f052cca8さんの感想

雑誌記者にこのテーマで書いてくれ! と言われたけど 書けないので断ったら それでもいいから書いてくれ と言われて書いたて話 太宰も後年100年残ると後に知ってれば 全力で断っただろうになぁ

更新日: 2022/02/08
19双之川喜41さんの感想

 雑誌記者が わざわざ 東京から 旅費と宿泊費をかけて 太宰に 雑文の 執筆の 依頼に訪れる。恩になったことは いちいち 挙げ立てないと うそぶくけど 太宰には 臆病な ご機嫌買いの虫がいるので 受けてしまう。読者の 下等な 好奇心を 満足させるためには 書きたく無いときにも 筆を執る。

更新日: 2020/11/03
2ff7d50c3f8aさんの感想

短いけどいい話

更新日: 2019/10/22
1e3dc3fb8160さんの感想

更新日: 2019/04/04
5f153a539793さんの感想

題材が復讐は嫌な 太宰かな

更新日: 2016/03/03
7b24beb875ccさんの感想

現代の読者をあてにしていないと語る作者。ベストセラー作家にはなりたくないのだろう。ただ食うためには書かざるを得ないという葛藤もわかる。太宰よ!貴殿は我々の時代では立派な古典作家となってるのですよ!

更新日: 2015/11/25
d68f02135eb3さんの感想

なぜか筒井康隆を連想してしまった。メタ的というやつなんだろうか

更新日: 2015/08/15
マカライト鉱石さんの感想

普通だった

更新日: 2015/06/09
イリュージョン亭チェリスさんの感想

恩と讐についてのエッセイを、と頼まれ出来上がったもの。