「遠野物語」の感想
遠野物語
とおのものがたり
初出:「遠野物語」柳田國男、1910(明治43)年6月14日

柳田国男

分量:約118
書き出し:この書を外国に在る人々に呈すこの話はすべて遠野《とおの》の人佐々木鏡石君より聞きたり。昨《さく》明治四十二年の二月ごろより始めて夜分おりおり訪《たず》ね来《き》たりこの話をせられしを筆記せしなり。鏡石君は話上手《はなしじょうず》にはあらざれども誠実なる人なり。自分もまた一字一句をも加減《かげん》せず感じたるままを書きたり。思うに遠野|郷《ごう》にはこの類の物語なお数百件あるならん。我々はより多くを...
更新日: 2021/05/08
5617d6ea406fさんの感想

アニメ「化物語」の蝸牛の話で触れられていたため、興味を持ち読んだ。消えつつある伝承を淡々と記録してあり面白かった。読みたかったマヨイガの話は二編だけだったが、それ以外の話も興味深く、ずんずんと読み進められた。

更新日: 2019/09/20
0553af82da8cさんの感想

明治時代の文章なので初めは読み慣れませんでしたが、慣れてしまえば問題ありません。まさにこの時代に語られていた民話を当時の言葉で読み解く事に意味があると思います。非常に興味深く読ませて頂きました。現代語訳が読みたい方は京極夏彦先生が原文付き現代語訳「遠野物語Remix」を出されているので、そちらを読まれたら宜しいと思います。

更新日: 2017/04/28
b9ef941530ccさんの感想

柳田国男の遠野物語は、岩手遠野に伝わる伝承を古文調で記載されている。平成の人間からすれば、現代口語で書くかしたほうが良かろう。河童の話や座敷わらしの話など、短い文章で書かれているが、伝承の羅列の嫌いがある。読者に読んでもらいやすいようにしたほうがよい。まあ、明治時代の学者に訴えても仕方がないが。