「砂子屋」の感想
砂子屋
まなごや
初出:「文筆 五周年記念随筆特輯号」1940(昭和15)年10月30日 

太宰治

分量:約2
書き出し:砂子屋太宰治書房を展開せられて、もう五周年記念日を迎へられる由、おめでたう存じます。書房主山崎剛平氏は、私でさへ、ひそかに舌を卷いて驚いたほどの、ずぶの夢想家でありました。夢想家が、この世で成功したといふためしは、古今東西にわたつて、未だ一つも無かつたと言つてよい。けれども山崎氏は、不思議にも、いま、成功して居られる樣子であります。山崎氏の父祖の遺徳の、おかげと思ふより他は無い。ちなみに、書房の名...
更新日: 2025/05/10
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941 出版記念会での 太宰の 挨拶を 文章化 したもの である。川上から 川下まで いろいろな 人達の 手助けにより 本と いうものは  世に出る。それぞれの 方の 張り切り ぶりが  眼に 浮かぶ。