「鐘」の感想
かね
初出:「童話の社会」1930(昭和5)年9月

小川未明

分量:約10
書き出し:|K町《ケーまち》は、昔《むかし》から鉄工場《てっこうじょう》のあるところとして、知《し》られていました。町《まち》には、金持《かねも》ちが、たくさん住《す》んでいました。西《にし》の方《ほう》を見《み》ると、高《たか》い山《やま》が重《かさ》なり合《あ》って、その頂《いただき》を雲《くも》に没《ぼっ》していました。そして、よほど、天気《てんき》のいい日《ひ》でもなければ、連《つら》なる山《やま》...
更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 金持ちが 山男の  炭の代金を 誤魔化した。 その金持ちの工場で  大きな梵鐘を 鋳造 し 柿色の 着物を着た 囚人逹が  船に  その梵鐘を  積み込もうとした時に  海中深く 鐘は 沈み込んで終った。其からというものは  貧乏人の 怨嗟の 声でも あるような  鐘の声が  海中から  聞こえるようになったという。