「古川ロッパ昭和日記」の感想
古川ロッパ昭和日記
ふるかわロッパしょうわにっき

24 昭和三十三年

24 しょうわさんじゅうさんねん

古川緑波

分量:約172
書き出し:昭和三十三年一月一月一日(水曜)晴九時すぎに起され、入浴。PHもなき、静けき正月なり。金がないだけが、哀れだが。朝食、母上も離れから来られる。屠蘇と雑煮、何が正月だい!と叫びたき心地。年賀はがき、何百枚か着く。出さないところからのも大分あるので、先づは、初書きは、年賀状から始めよう。床へ入り、年賀はがきの残りを書き出す。女房は風邪で熱ありだし、年賀客といっては、津田・松本・影山・小島がかほを出した...
更新日: 2021/10/16
ハルチロさんの感想

本作品は、ロッパ先生の日記のうち、ロッパ先生がお亡くなりになる2年前に記されたものです。ロッパ先生の死因は、結核と糖尿の合併症のようですが、本作品中にもインシュリンの注射の利用が記されています。しかし、華族出身のロッパ先生は、なかなかの美食家のようで、本作品には、日々食べられた料理が記されています。しかも、その食べられた量が結構な量のようで、当時の50代後半で、しかも糖尿を発症されている方の食事とは思えません。言っちゃあ悪いが、これじゃあ糖尿の合併症でお亡くなりになたれたのも、当たり前と言えましょう。

更新日: 2019/11/03
19双之川喜41さんの感想

 緑波が 一時の 隆盛に かげりが 出てきたころの 話なので 愚痴が多いけど 谷崎潤一郎 丹下キヨ子などなど 有名人が 多数出てきて 懐かしいと感じる人も  そこそこ いるかもしれない。 書き癖をつけるために 書くと 独白しているのには  感心した。